おうちで始める算数:数、かたち、はじめての計算(2〜7歳)
おうちでの算数は、ドリルのことではありません。階段を数えたり、おやつを公平に分けたり、雨の午後にすごろくをしたりすることです。そんなふうに取り組めば、小さな子どもにしてあげられる遊びの中でも、とても役に立つもののひとつになります。このガイドでは、年齢ごとに大切にしたいことと、いちばん役に立つ遊びを紹介します。
早く始める価値がある理由
長期にわたる6つの研究をまとめた大規模な研究では、学校に入るときの算数の力が、その後の学力を予測するもっとも強い手がかりのひとつでした。これは関連であって保証ではありませんが、最初から数をふだんの遊びの一部にする十分な理由になります。イギリスのEducation Endowment Foundationは、3〜7歳の子どもは、ゲームやお話、毎日の生活を通して算数を学ぶのがよいとすすめています。
正しく数える
幼児の多くは、数えられるようになるずっと前から「いち、に、さん…」と唱えられます。本当に数えることには、3つの要素があります。
- ひとつのものに、ひとつの数。 数を言いながらおもちゃにひとつずつさわって、横によけていきます。
- 最後の数が「いくつ」を表す。 車を5台数えたら、「じゃあ、車は何台ある?」と聞いてみましょう。答えは「5台」で、「いち、に、さん、し、ご」ではありません。
- どの順番で数えても同じ。 同じ車を、別の1台から数えはじめてみます。それでも5台です。
この段階については、ガイド幼児が数を数えられるようになるまででくわしく紹介しています。
少ない数をぱっと見てわかる
数えられるようになる前から、子どもは少ない数をひと目でわかるようになります。目が2つ、サイコロの点が3つ、指が4本。この力は、あとでたし算をするときのしっかりした土台になります。
- 指をぱっと見せる。 指を何本か1秒だけ見せて、何本だったか聞きます。
- サイコロの点。 数字の前にサイコロで遊びましょう。「点はいくつ?数えちゃだめだよ!」
- 5と10。 5は片手いっぱい、10は両手で見せます。
すごろくで遊ぶ
Education Endowment Foundationによると、すごろくのように数字が並んだコースを進むゲームは、数がどのように大きくなっていくかを子どもが理解するのに、特に役立つかもしれません。こまを進めながらマスを数え、8は5より遠いと気づくことで、頭の中に「数直線」ができていきます。
かたちとパターン
- かたち探し。 家の中で丸、四角、三角を探しましょう。お皿、窓、半分に切ったサンドイッチ。
- 次は何かな? 積み木やおやつで、赤、青、赤、青…とパターンを作って、次に何が来るか聞いてみます。
身近なものではじめての計算
まずは、お子さんがさわれるものから始めましょう。「ぶどうが3つあるね。あと2つあげるよ。全部でいくつ?」それから、いくつか取ってみます。数字を書くのは、考え方がしっかりわかってからで大丈夫。お話も使えます。「アヒルが3羽泳いでいました。1羽が泳いでいってしまうと…」
年齢別
- 2〜3歳: 数え歌、階段やおやつを数える、「いち、に、の、さん!」、大きい・小さい。
- 4〜5歳: ものを正確に数える、20までの数、サイコロ、かんたんなすごろく、身のまわりのかたち。
- 6〜7歳: 身近なものでたし算とひき算、それから数字で。パターン。かんたんな文章題。
練習には、小さい子ならCounting Critters、大きい子ならMath Ninjaを試してみてください。小学校入学準備チェックリストでは、学校に向けて子どもに必要なほかのこととあわせて、数がどこに位置づけられるかを紹介しています。また、かたちはめ遊び、仲間分けと分類、7〜10歳向けの暗算のコツ20選のガイドで、さらにくわしく紹介しています。
「数」は、読み書きに続くTiny Hands Learnの2つめのプログラムです。算数のよいスタートが、親にどれだけお金があるかで決まってはいけないので、どの家庭でも無料です。次はお金と音楽。どちらも、学校がこんなに早くからはなかなか教えてくれないことです。本物の硬貨を数えたり、はじめてのおこづかいを渡したりするのが、よい始め方です。
参考文献
- Duncan et al., Developmental Psychology — School Readiness and Later Achievement(2007年)
- Education Endowment Foundation — Improving Mathematics in the Early Years and Key Stage 1(2020年)
